春にのぼせたひと

さらしぼが終わってからそのなくてはならない良さにみんなが気づいたように何かを選ぶとその前に一つ戻ってやり直してみたくなって、春の風に吹かれると後ろ髪を引かれるような気がして、この季節の決断には胸をすくようなものがない、濁った風。冬を超えてやってきたそんな風はどこか私たちを軽くさせてくれるような力も持ってる。すけべな風。でもそんな風に吹かれるようになるのを待ちわびてた自分がいて早く花見をみんなとしたいと思ってる。落選メールが余計に思いを際立たせてきたしね(折坂悠太 × KID FRESINOとナンバガ!)。ただ気をつけなきゃいけないのはこの風に唆されていると夏もいいかもしれない...と気づいたら考えてしまうこと、そして去年から何も学べない我々は夏にしたいことをのんびり書き始め猛暑に殺されてしまうのである。桜もポツポツと咲き始めてきてて、どうも何人かと鼻息荒く見て花を蹴散らすように見たいな~となってる。一人だとふてぶてしくなってしまうようで。

春だからとかこつけて連絡を取ってみたくなるし、気温にそそのかされてなんでもやってしまいたくなる。ほら!梅雨とか暑い夏が来る前にさ!って。さすが出会いと別れの季節だ。この時期の散歩はなにより目に優しい気がしている。陽炎が見える頃にはもう汗が首元を転げ落ちてだるいし、冬は日差しが痛い。まるで昔ながらの銭湯に来た気分なんだな

 

 

どきどき。自分の輪郭をつくりあげてくださった人の中に間違いなく東京事変はいて。因みにそこにいるのは、いたのはチャットモンチーとかPerfume、Galieo Galilei etc...なんですけど。そのTokyo Incidentsが9年前のライブの映像をいきなりポン!とYouTubeにアップロードした。次の日何気なく開いたYouTubeで余りにビックリして食べてたカレーの中にiPhoneが落っこちた。8で助かったぜ....(防水という面で)。どっから切り始めても芯の真ん中の蜜たっぷりんごのようにオレは東京事変のことが好きだ。緊張のピークが過ぎさったあとの余韻のようなものをうまく消化しきれずまだ残ってる。それが冒頭のどきどき。

 

 

夕方に入るお風呂のような春のときめき、今年はなるべく味わおうとわざと変則的にバイトをいれたり、あんまり人付き合いを控えめに抑えてしてたんですけど中々春がこっちを見てくれないし 待たせてる友人がレールを敷いて待っているのでそろそろ出発しようかな。気だるげに絡めとられてなんとか抜け出せそう。朝九時から始まる上の階のリフォームの工事の音だったり、犬の散歩がやっぱりどんどん時間が早くなっているのを肌で感じてる....だと文のしまりがいいけどまあ耳で聞いてる。生活習慣がこの二つで改善してるから"春"さんとはそろそろおさらばですね....、うまくできた星の下にいる自分、圧倒的幸運!春爛漫桜花絢爛我求酒華!