今年、各所の遺失物お問い合わせセンターにすみませんと恐縮しながら電話をかけたこと幾度と知れず。年々世の中を知れば知るほど手からポロポロこぼれ落ちていくかのよう。
が、しかし毎回わっさわっさと出てくる。本当に素晴らしいと思いますこちとら好きで落として見つかった場所に行くわけでもないし、そうしてちぃっとばかし反省して、見つけてよかったと受験に受かった我が子を見る親のように安堵し、フッと出てくるものがある。落としちゃったけれど間違いじゃなかった、こういう風に人生はできているんだというバカげた大局観である。3.5次元でも見えてしまったんじゃないかというくらい得体もしれない自信の泉です。全世界に供給して涸れるくらいにしないといけない
都心で一回失くした定期は出てこなかった、高校生のとき。でもこうやって直に感じる誰かの心の温かさはいいよね....と思う、どの感情の分岐も見つかった嬉しさの偉大さたるや
