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一昨日夜中散歩、10分くらい歩いていたとき生暖かい風がかなり強く吹いていて、もうちょっと歩きたかったんだけどそれが嫌で帰ってきてしまった。風は冷たければ冷たいほど好き、無風でシンとした冬の夜はもっと好き。

春に昼間薄着で出掛けたまま夜も外で過ごしていたら寒くなって風邪ひきそうになるときくらいの風なんだけれど。

全然暑さがもう嫌で嫌でしょうがなくなって、暑さというか汗をかくのが本当もうえー嫌だなぁと思ってしまっていて、いつから汗をかくのが嫌になってしまったんだろう、高校の部活を引退してからだと思う。

あの頃自分の汗がこんなに臭いを発しているんだということに気づいたとき、なんか本当に今までの教室での言動でこの臭いをまき散らしていたのかと思ったら変な羞恥が出てきてすごく気分が悪くなって、図書室でダラダラしていたのをきりあげた放課後、保健室に行って寝転がらさせてもらってその話を保健室の先生にしたらけっこう笑われた。羞恥が発生しているときの他人の嘲りが含んでいてもかまわないのですが、とにかく笑ってくれるとすこし助かる。

それから他人の匂いにも多少気づくようになったし、日光を吸った布団の匂い、牧場のにおい、森のにおい、下水のにおいなんかもあっ臭いって親とかがよく言うのはこれらだったんだって気づいた。今まで花が詰まっていたんじゃないかというくらいちゃんとわかっていなかったみたい。

 

部活を引退するまで髪なんか坊主に近くて、それが引退して伸ばし始めたもんだからうざったくてしょうがないし、急に運動しなくなったせいで毎日体力が有り余ってうまく寝付けなかったし、毎日プールしか楽しみじゃなかった。

 

書いていて急にムカついてきたからすごく昔の話をしますが、まだ体罰が日常にあったころ、更衣室で顧問からもらったアイスを食べていて。それを落としてしまって拭こうと思って体育館内の下にあけられている窓のところに干されている雑巾をとりにいこうとしたの、アイスを持ったまま。したらアイスをコートで食べてると思われて、しこたま顔殴られたんですよ、平手で。平手なのにと思われるかもしれませんがそのころ毎日みんなより筋トレしていたのに一向に筋肉が上半身につかず力負けしていた私と185の90キロ持ち上げる顧問の平手はマジで殴打だった。んで、よくあるもう明日から部活に来なくていい、職員室か体育館の顧問室の前に立たされて一生やらせてくださいって懇願するやつ。年をとればとるほどあの習慣にマジで思い出すたびに笑えなくなってくるし、そのころ好きな人がその職員室の前を通るときに棒立ちでいる恥ずかしさ。しかも話し声なんか聞かれたらまた赦しが出るまでの期間が伸びるので、話しかけてくれる他部活の人なんかにもごめんって言って話さなかった。

で、一週間くらいかな?そのころ日記なんかつけてたりして、呪詛と解脱を繰り返したような内容だったけれど、毎週塾に3日同じ部活のキャプテンと通っていたりして、顧問の様子を伺いつつキャプテンと話し合って頭を初めて丸めたりなんかしてね、

オレはそのあと学外で就業体験をするときに病院になって、のどが痛くてマスクをして行ったら見てくれていた看護師に帰り際のど飴をもらって、それをなめながら家に帰ったら国語の仲が悪い先生に会ってそれを職員会議で報告されて、それを聞いた顧問にキレられて部活をやめろと言われまして。オレがもういいです、やめますという態度になったらオレをやめさせたくないなら全員坊主にしろと言われてキャプテン含め全員坊主にさせた経験もあるので、えーーここまで書いてたらマジで中学ファッキンシットでしかないな。でも住んでる地域から自動で行ける公立中学に行ってよかったとは思ってる、あの独特な社会の縮図は本当にためになってる。それは置いといて....

そのころから癖毛になったのもあってマジで許す気がないあのクソ顧問。や、てか授業がつまんなくてつまんなくて、でも塾行ってるせいで成績は良かったから絶対に教師から嫌われていたので、どこによかったという思い出があるのかいまいちわからないけれど、保健室に行ったことにして放送委員だから放送室でずっとダラダラしてたりとか、校舎裏のケンカとか、あの中一の頃の中三の人たちの威圧感とか、下駄箱に手紙を入れたり友達に──に手紙を渡してと頼まれたりとか、部活以外のすべては好きだった

 

あと忘れられないのが林間学校で行った新潟の農家で、一日中農作業した後に食べたコメとゆでたてのとうもろこしと麦茶と、テレビで流れていた夏季オリンピックの水泳の映像。蚊帳と蚊取り線香とたばこの匂い、あのコメよりうまいごはんをまだ食べたことがない。

 

で、一週間くらい経ってお許しがもらえたんですけどその代わり学校の周りを外周と呼ぶのですが800mくらいだったかな、それを1000周しろと言われまして。や、もう、は?だった。基本、何日か職員室やら顧問室の前にい棒立ちをさせるというお清めが入って特に罰もなく赦しが出ていたので初めて罰が出たやつとして部活内に激震をもたらしてしまった。

で、その外周、3,4日はずっと部活の3時間とかの間外走ってて。もちろん他部活の顧問から生徒に至るまで気づいたら外周1000周の話は伝わってて、走ってるとクラスメイトとかにからかわれてそれはそれで楽しかった。初日と二日目は一生けん命走ったもののそのあとは適度にサボってて、そしたらあと何周だと顧問に言われたので適当にあと600くらいです!と叫んだら、部活が始まってから毎日30周してから参加しろと言われたので、毎日時計を持って行って30周走る時間を計算して10周走ったあたりから自分のクラスや図書室やすぐ近くの土手まで歩いていたりしていた、無駄だったけど、クソみたいに無駄だったし抜きんでたなにかもなく少しだけ背が高いいろんなポジションにつけるパワー負けするシックスマンだったから、その外周で成果があったことは何もないと断言する。ちなみにこれは2年の話で、引退してから普通に体罰を告発して(体罰がありますかみたいなアンケートがきて)顧問をやめさせたりした。隣のコートでやってた全国大会まで出たバレー部は体罰を告発してなかった。

 

まあ歩きながら考え事をする癖がついた、あと一生健康のためにランニングはしないと心に決意が生まれた。あとは部活をサボっているときの優越感とスリルがたまらなかった

 

汗なんか気にしないでいたい22歳でいたかったよ。昨日中学生には伊藤健太郎に似てるといわれ、小学生には三千頭身の石橋に似てると言われて、両方初めてだったので新鮮で、それを言われただけなのに彼らの若さから生まれるエネルギーに感化されていつも以上に勉強を教えるのを頑張ってしまった。二人の顔はわからなくて授業が終わってから見てちょっとだけ笑った。